Hさんのbridge 3rdをお預かりする機会があったので、写真を撮らせていただきました。
- 約30週間
- 仕事も遊びも着用
- 1日約15時間
- 洗濯は5回裏返しで乾燥機はナシ自然乾燥
それでは、だだ~っと写真で見ていきましょう。(全体的に明るめに写ってしまいました。)
全体
後ろ
穿き込みと洗濯のバランスの良さを感じる色落ちです。ハチの巣は、一発勝負の皺というより、洗濯でリセットされてもここに皺が入りやすいんだよね、といった色落ち。(伝わりにくいですかね・・・)
前
腰のヒゲだけではなく、モモのヒゲも出ています。ナイスバランス!
フロントボタンのアタリもしっかり。
脚がねじれていないのに気が付いたでしょうか?稀なケースですが、こういう事が起こりうるのが旧式の織り機で織られたセルビッチデニムです。性質がとにかく不安定なんです。bridgeの生地は緩めに織られているので、なおさらです。
「デニムは生き物」こんな風にいつも考えながら扱っています。
クローズアップ
お尻
ウエスト帯、ベルトループ、バックヨーク、バックポケット。色落ちしてきて立体感が出ています。
革パッチ
ウエスト帯のヨレを拾っています。擦れる部分ほど色が濃くなる革の性質。
上半分の方が黄色いのは、ベルトによる遮光効果?下半分は日焼け?
別角度で撮影すると擦れる部分の艶感も分かります。
この革ですが、新品時は鮮やかな黄色。最初の洗濯で色がやや薄く。しかし穿き込むにつれて摩擦や日焼けなどで色に深みが出てきます。まさに育つ革。
バックポケット
バックポケットにスマホを入れる加減で、収まり具合がまちまち。と私が妄想する色落ちです。
飾りステッチが僅かに切れてきています。じわじわ細くなっている感じが伝わるでしょうか?麻糸の特徴です。
ピスネーム
角がクルっ。
ベルトループ
このダメージ感、好きです。
トップボタン
縫製をお願いしているDouble Volante(ダブルボランチ)さんの刻印入りのボタンです。初期の3rd modelはこの銀色のタイプです。(今はこげ茶色)
擦れるエッジから僅かに真鍮色が見えます。
フロントボタン部分
アタリがしっかり出ています。
腰
シャープで美しいインディゴブルーの陰影。
モモからヒザ
下がりヒゲがきれいに入っています。
膝頭に向かって伸びる強いヒゲ。
この立体感には惹き込まれます。
生地のまばらなタテ落ち感も感じられます。誰が何と言おうが、いい生地です。何も言われてませんが(笑)
膝裏
穿いて洗ってを繰り返すことで出てくる表情。
ふくらはぎ
横方向にヒゲが入っています。珍しい色落ちです。
スソ
立体感のある色落ちです。
海外ではこの色落ち具合を「Roping Effect」と言うらしいです。
ちなみにこの裾上げは私の仕事です。以下にリンクを張っておくのでご参照ください。
最後に
3rd modelは発売をスタートしてからまだ1年が経っていないので、ここまで色落ちの進んでいるものは滅多に見られません。
凄く感動しました。やはり穿いていただける事がなにより嬉しいです。
またダメージが出てきたら、いつでもご相談くださいね!
公開まで時間がだいぶかかってしまったので、今頃はもっと色落ちが進んでいると思います。
またHさんの育てたbridgeに会えるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。
shingo