お客さまのbridge 2ndの色落ちをご紹介します。
このジーンズは、裾の上げ直しの依頼品です。少し長い状態で穿いていたそうですが、ちょうどよくする為に、私の元に帰ってきました。
それでは、見ていきましょう。
着用データ
着用期間は約1年。就寝時とオフで自宅にいる間はず~っと着用。
洗濯は1ヶ月に1回ペース。穿き込み初期の洗濯(4回程)は、乾燥機を積極的に使用。自分の体形に合わせる狙いがあるそうです。
色落ち
バックポケット
ポケット外周のパッカリングがいい感じで出ています。
バックヨーク
2色使いの縫製糸。穿き込み洗い込むと、色の違いがなくなってきます。
立体感のある、いいパッカリングが出ています。
革パッチ
ジーンズの立体感を拾うように艶が出ています。脂分を多く含む革の為、このようなアタリが出てきます。革の厚みを抑えた影響もあり。
「bridge」の焼印跡。焼けは消えていますが、くぼみは残っていますね。
ピスネーム
文字が浮かんできています。下地と文字が共に白なので、新品時は読み取りにくいですが、穿き込むにつれてこうなってきます。
※現行モデルの2nd CRでは、別素材のピスネームになっています。
耳のアタリ
じわじわ、波打つような感じで出てきています。縫製糸のアタリも僅かに確認できます。
インシーム
私、このポコポコした色落ちが好きなんです。縫製仕様を工夫する事で、狙って出しています。
ボタン部分
フロントボタンのアタリは、ほんのちょっと。
隠しリベット部分
ピンポイントで色落ちしています。糸切れも見られます。
ベルトループ
中盛り感のある色落ちですね。
裾
色落ちしていないのは、私が裾上げした後の写真だからです。
軽く斜めにうねらせて立体感が出るように裾上げしています。洗う前でこれなので、洗濯機で叩かれたら更にグイグイきます。何を言っているか分からないですかね(笑)
bridge以外のジーンズのスソ上げもやっているので、興味のある方はこちらをご覧ください。
ジーンズのチェーンステッチ裾上げ
最後に
bridgeをたっぷり愛用していただき、ありがとうございます。今頃は、夏を越して、もっといい表情になっているでしょうね。
革パッチの経年変化、随所にしっかりと出たパッカリングを見て、「そうそう、これこれ!」と言葉が出ました。作り手が嬉しくなる色落ちです。
また何かありましたら、いつでもご相談ください。
ありがとうございました。
shingo