denim bridgeのオリジナルで作った「DB22デニム」をご紹介します。
コンセプト
denim bridgeでは、今までいろいろなデニムでジーンズを作ってきました。
- 01デニム
- 02デニム
- DB18デニム
- DB19デニム
- 47デニム
- 70sデニム
この中で一番人気は、どのデニムだと思いますか?
答えは、01デニムです。
denim bridgeを立ち上げた当初からずっと使い続けているデニムですし、展示会を開けば、お客様が見事に穿き込んだ色落ちサンプルがたくさん集まります。
不動の定番といった存在です。
ただ悔しい事に、この01デニムは、岡山の生地屋さんが企画したデニムなんです。ザブングル加藤ばりに「悔しいです😣」
今回、DB22デニムを作るにあたって考えたのは、「01デニムを定番から引きずり下ろすデニムを作る!」という事です。
デニムの要素は、いろいろありますよね。硬さ、柔らかさ、張り、ザラ感、色味、色持ち、タテ落ち感、ねじれ、耳の締まり、丈夫さ、縫製糸との馴染み、などなど。
どこかの要素を極端にしたデニムは、もちろん面白いです。
しかし今回の狙いは、新定番になるようなデニム。DB22デニムでは、私が求める要素をバランスよく組み込んでいきました。
定番と言えるようになるかは、ジーンズの色落ちと、お客様の支持次第。
結果が出るには、数年はかかるでしょう。
「目指せ新定番!」
皆さんの色落ちサンプル、フィードバックを楽しみにしています。
基本スペック
- 白耳セルビッチデニム
- 約13.5オンス
- ピュアインディゴ染め
- 自然なムラ糸を使用
詳細
耳
色糸なしの白耳です。
白い耳部分も右綾。
最後まで右綾で織りきる事で、耳を丸まりやすくしています。つまり、耳のアタリが出やすくなる。
加えて、耳が締まる(硬さが出る)工夫もしてあります。これも耳のアタリにつながります。
ヨコ糸
・・・。
織り具合
キバタ(未洗い)状態での写真です。
弱テンション気味に織ってもらっていますが、生だとフラットに感じるかもしれません。
しかし、洗うと一気にボコボコ立体感が出てきます。
DB18デニムとの比較
キバタ(未洗い)状態での写真です。
<色味>
上がDB18、下がDB22
写真では伝わりにくいかもしれませんが、DB18は赤味あり。DB22は赤味が少ないです。
<織り具合>
左がDB18、右がDB22。
左のDB18は、強いテンションで密に織ってあります。
対して右のDB22は、弱テンション気味。
テンションの違いから、DB22の方が、少しヨコ糸(白い糸)が目立っていますね。
ちなみに、DB22の方がヨコ糸が細いんですよ。
DB22デニムでは、弱テンション気味に織る事で伸縮性を出しました。これは、縫製によるパッカリングにいい影響を与えます。
やりすぎると、デニム自体の強度が落ちるので、バランスを取る事が肝心です。
色落ちサンプル
デニムの生地感が分かる部分をピックアップしてご紹介します。
- 穿き込み期間:約5か月
- 洗濯回数:6回(糊落とし含まず)
- 洗濯方法:洗剤なし、もしくは微量
- 乾燥方法:天日干し
ヒゲ
生地に少し張りを持たせてあるので、ヒゲは定着しやすいと思います。
今の段階では、タテ落ち感が少な目ですが、穿き込むにつれて目立ってきます。
色持ち
擦れない部分の色持ちがいいデニムです。つまり、濃淡が出やすい。
ここまで濃淡クッキリなのは、ベルトループの作りのよさもあります。
スネ部分
穿いていてテンションのかからない部分には、細かいシワが出てきます。
この皺が入る事で、ジーンズ全体の印象に荒々しさが加わります。
耳のアタリ
耳のアタリを出やすくするために、生地作りの段階で作り込んでいます。
オーダー済のジーンズについて
オーダーが済んでいてまだ製作していない分は、このDB22デニムに変更可能です。
製作直前に当店から確認するので、その際に変更の旨をお伝えください。